台風の目ってなに?できかたから勢力との関係まで、気象予報士が解説
2023年09月08日
台風の目とは
どうして台風の目ができるのか
この上昇気流に伴って台風の目を取り囲むように、背の高い非常に活発な積乱雲の壁ができます。この雲のことをアイウォールと呼びます。
さらに、中心付近の少なくなった空気を補うように、台風の目の中は、下降気流が発生しています。下降気流の場では雲が発生しないため、雲の少ない台風の目ができるのです。
台風の目と勢力の関係は?
台風が発達している最中は、台風の中心に吹き込む風が強まり、それに応じてさらに強い遠心力が働くため、台風の目は小さく、はっきりとしてきます。
テレビの天気予報を見ていると、ときどき、気象予報士が「台風の目がはっきりしています」と触れることがありますが、これは、発達した台風への警戒を呼び掛けるためでもあります。
台風の目が小さくはっきりとしていたら、その台風の中心付近の最大風速は強まっている最中ですから、台風の勢力は強いと判断することができるわけです。
台風の目の中は安全なのか
再び雨や風が強まり、非常に危険な状態になりますので、台風は過ぎ去ったのかと勘違いしないように気を付けて下さい。
台風は過ぎ去ったのかと勘違いしないように気を付けて下さい
台風は1年を通して発生しています。そして、9月は台風シーズン真っ只中です。過去には10月に発生・上陸した台風により大きな被害がもたらされたこともあります。最新の台風情報はこまめに確認するようにして下さい。